W&Nの#THEDAY2022特別セットをご紹介するよ

今回はリアルイベント「#THEDAY2022」に合わせて、W&Nの日本国内販売元であるバニーコルアートの公式オンラインショップで限定販売されていた、W&Nの特別セットのご紹介でございまする。

このセットを購入したのは2月半ばで、手元に届いたのは2月下旬頃。そこから3/12のリアルイベントに合わせて今回の記事を書きたいと思っていたのですが、ターナー推し色セットのレビューを先行して書いてしまったので、もう今更感たっぷりですね…。

とりあえず、セット内容が気になってたけど完売してた or 他のセット(※ワークショップ教材に加えてリキテックス・コットマンのセット販売などがあった)を買ったので買えなかった! という方の参考になれば良いかな…程度のゆる〜い内容でお送りします。

ちなみにオンラインで複数注文した人は、送料重複分としてW&Nの3原色セットがおまけで入っていたのを知ってちょっとショボンしました… 何か1個でもワークショップ教材買っておけばよかった…(予算オーバーで諦めた)

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セット内容を見ていくよ

気を取り直してさっそく本題へ。内容物を見ていきますよ。

プロフェッショナル・ウォーターカラー 18色セット

W&N基本の18色セット

単品価格は9361円(税込)。シュミンケやマイメリほどではないにしても単品だと高いので、福袋的なセットの中に入っているとかでない限りなかなか手を出しにくいです。

W&Nの基本色セットでこれは珍しいなと思ったのが、他のメーカーでは半透明色のチャイニーズホワイトが基本の白として入れているのを、不透明色のチタニウムホワイトを代わりに入れている所。チタニウムホワイトは隠蔽力があるので、カラー原画に限りハイライトとして使う事も出来ます(※注: モノクロ原稿には向いていません)。

また茶色は国内メーカーの場合はバーントシェンナとバーントアンバーが定番の茶色として入っているのですが、W&Nの基本色セットではバーントシェンナとローアンバーの組み合わせになっています。シュミンケもそうだけど、海外メーカーって何故か基本12色・18色セットの茶色にバーントアンバーを入れたがらないよね…(ライトウェイト・メタルボックスだとバーントアンバーが入っています)。

そして一番尖りすぎやろと思うのが、恐ろしく粒子の荒いセルリアンブルーを水色として入れている所。後述のドットカードで試し塗りした限りでは、マンガニーズブルーヒューの方が粒子感も強くなくて使いやすそうだったんだけど、それではダメだったのだろうか…

プロフェッショナル・ウォーターカラー 109色ドットカード

全109色ドットカード

単品価格3300円(税込)。2019年に追加された「JEWELシリーズ(全5色)」と「カドミウムフリーシリーズ(全8色)」を含む全109色をお試しすることが出来ます。絵の具がちょっとしか乗っていなくてこれで1枚描くのは難しいので、色見本として活用するのが良さそうです。全色レビューは以下よりどうぞ。↓

プロフェッショナル・ウォーターカラー 砂漠カラー3色

砂漠カラー(限定色)

S3シリーズ(税込583円)。

2016年に日本のみで発売された「砂漠カラー」という限定色らしいです。全6色のうち、今でもまだ在庫がある茶色3色が入っていました。…が、イエローチタネイトのみ固形絵具化していたので、泣く泣くチューブを切断して中身を取り出しました…。他の2色もいつそうなるかわからないので、早々にハーフパンに詰めました。この3色はまだトゥールズのオンラインショップで購入可能になっていますが、こんな状態でしたので、買ったらすぐに中身が出るか確認した方が良さそうです。

インディアンレッドディープが粒子感と染み付き力が強いことを除けば、使いやすそうな色味でした。特にイエローチタネイトはイエローオーカーの代わりにも使えそうだったので、ガチガチに固まってしまっていたのが非常に悔やまれます…

ウォーターカラー・マーカー 6色セット

水彩マーカー+コットマンサンプル

単品で買うと3300円(税込)。ちなみに1本の価格は605円で、全36色。

コピックのようにそのまま塗ってもよいのですが、透明水彩マーカーなので塗ったものを水で濡らすと水彩画に早変わり。ただ速乾性なので塗ったらすぐに水筆などで濡らさないキレイにぼかせません。ブラシニブとファインニブのツインマーカー仕様になっていますが、ブラシニブはコピックのスーパーブラシと比べると筆先が硬いです。

なおセット品にはコットマンのサンプルが各種3枚ずつ入ってます。

セット内容
  • カドミウム イエロー ヒュー
  • アリザリン クリムソン ヒュー
  • プルシアン ブルー ヒュー
  • サップ グリーン
  • イエロー オーカー
  • アイボリー ブラック

これも機会があれば個別記事で書きたいですが、もう少し色を揃えないとちょっと書けないかなぁ…

プロフェッショナル水彩紙ブロック 荒目 18cm x 26cm

単品価格は20枚入りで3520円(税込)。コットン100%の高級水彩紙で、裏表のどちらにも描ける仕様。ブロックタイプのみの展開でお値段も比較的高めなので、なかなか使っている人を見かけませんが、乾きがゆっくりなので初心者でもゆっくり作業しやすい紙らしい。ただロットによっては弾きが強すぎて、オックスゴールがないと発色が浅いかもという情報も。

荒目なのでコミックイラストに向いてるかどうかは微妙。とりあえず1枚描いてみない事には何とも…

水彩用筆 シリーズ7 ミニチュア No.3

シリーズ7 コリンスキー筆

単品だと2000円前後。今回このセットを買った一番の理由はこのコリンスキーの筆が欲しかったからと言っても過言ではないです。穂先が細いので細密画向き。流石にこの筆で広範囲を塗るのは難しいので、もう少し大きめの筆は別途あった方がいいのかなと。そう思うとナムラのコリンスキーを買ってしまおうかなと思ったりはする…

イリデッセント メディウム

イリデッセントメディウム

単品価格は902円(税込)。いわゆるパールラメなんですが、印刷やスキャンには出ないので使う機会は非常に限られそうです…。絵の具に混ぜて使ったり、乾燥した画面の上から直接塗ったりするもの。ただ個人的にはメディウムを入れるんであればマスキング液の方が良かったな…。分離しやすいのでよく振ってから使うのをおすすめします。

あとキャップの開け方が地味に厄介なので握力弱い人は注意かな。

ペーパーパレット ハーフサイズ&ミニトートバック

ペーパーパレット&ミニトート

ペーパーパレットは主に片付けに手間のかかる油彩やリキテックスなどのアクリル系絵の具で描く時に使う、使い捨ての紙パレットです。もちろん水彩でも使えます。水彩の場合は固まっても水で溶かせばまた使う事が出来るので、新しい絵の具を買ったけどパレットが空いていない…ってな時に使うと便利。

ミニトートはマチがないのであまり物は入らないです。完全にコレクターズアイテムですかね…

まとめ: これは最強の水彩画スターターセットでは?

限定販売とはいえ、このセットを買う事で水彩画を始める為の道具がほぼ一式揃ってしまうので、実は他の限定セットと比べても一番お得すぎるセットだったのではなかろうかと…!(普通に単品で買い揃えてたら小さい中華液タブが1個買えてしまう)正直絵の具は被る色も出てくるのでどうしようかと悩んだけども、思い切って買ってよかったです。…ただ、イエローチタネイトが完全に固まってしまっていたのがほんと残念すぎる…

次にこれと似た様な構成のセットが出てくるとしたら年末の福袋クラスだと思いますが、機会に恵まれるならこれは買いだと思います。ただ絵の具のセットが18色ではなかったり(去年末の福袋は12色セットだったので)、ドットカードやコリンスキーの筆まではつかない可能性もありますが…

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