絵を描くオタクがX(旧twitter)以外のSNSを選ぶとき: 前編

2024-03-09追記

2024年2月にBlueskyがクローズドからオープンになった為か最近またアクセス数が増えている事と、Blueskyに関する情報が古くなってきた為、随時最新の情報に書き換えています。

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はじめに

サードパーティ製アプリの締め出しだけでもヘイトなのに…

イーロンがCEOに就任して以来何かと不穏な状態が続くtwitterもといX、通称ぺけったー。これまで13年愛用してきたのですが、サードパーティ製アプリの締め出しをきっかけに、今は自分のTLにはほとんど出ないどころか見る事自体も減ってしまいました。こんな投稿を固定にしておく程度には。

一応情報収集とつぶやき(このサイトの更新案内含む)の為にぺけったー自体は開くので、完全に浮上していないわけではないのですが、それ以外は特定の話題しか見てないですね。

API制限でついに堪忍の尾が切れる

サード製アプリの締め出しだけならまだ我慢はできるのですが、7月のAPI制限でついにブチ切れました。

よりにもよって水星の魔女の最終回(2023/7/2)直前にぶつけてきたので。

公式が最終回に合わせて特定のハッシュタグの末尾にスレッタが出るようにするなどして、最終回の放送当日まで広報活動めっちゃ頑張っていたのに…公式アカウントの中の人涙目すぎる。

なお、この騒動をきっかけにXに見切りをつけたor移住先を本気で考えたユーザーは一定数いたように思います。私のようにアカウントは残しつつ他のSNSにも活動拠点を作るパターンもあれば、アカウントを削除して他のSNS(主な移転先としてはMisskeyで構築されたサーバーやThreadsなど)へ完全移動するパターンもありました。

私もこの辺りから自分のTL上にはほとんど浮上しなくなりました。

気軽につぶやけるのがX(twitter)の利点だったはずなのに…

Xはいわゆる「チラシの裏」のように気軽に呟けるのが最大の売りだったはずなのですが、イーロンがあれこれと改変していった結果、アフィカス副業アカと広告が乱立しまくって使いにくくなっているのが現状です。しかもTLが時系列に並んでくれないし、公式推奨の方法で見てるのにも関わらず取得漏れも平然とする。公式とは…?

またイラストに関しては、「透明水彩」でワード検索してるのに、そこにすらAIで生成されたものがひっかかっていたりするレベルでAIイラストに関する規制がありません。こんな状態のところに描いた絵をあげるのは(こんな絵でも勝手にAI学習に使われたりとかのトラブルを考えると)ちょっと嫌だな…と。

あと、少しでも承認欲求の話が出ようものなら炎上案件になる確率が年々上昇している点を鑑みると、気軽に絵を上げにくくはなっているかな…正直、私がtwitter(敢えてこう呼びます)を始めた13年前と比べて、気軽に呟ける&イラストをアップできる場所とは言えなくなったと感じます。

Xから引っ越すにしても、どこに拠点を移す?

まず大前提としてpixiv・pictBLandはダメ

絵をアップして公開するだけならそれこそpixivやpictBLand(通称ピクブラ)だろうと思いますが、pixivは近年のやらかしがあまりにも目について酷いので、個人的には行くべきではないと思っています。先日ずっと契約していたプレミアムを解約して投稿をすべて非公開&削除にしたくらいにはpixivに対する不信感が拭えません。

またピクブラは先日セキュリティに関する超重大インシデントが発生したため、移転先としては絶対におすすめしません。パスワードを平文で保存とかリスクマネジメントどうなってんだよ。

そもそも論として、どちらもXや後述するFediverse系の様なマイクロブログ的な使い方はあまり想定されていないはずで、そういう使い方をしたいなら次にご紹介するくるっぷの方がまだ想定した使い方ができると思います。

くるっぷ

pixivやピクブラを選ぶくらいならくるっぷの方がマシだと思います。

日常のつぶやきから作品のポートレート的な使い方もできる創作クラスタ向けSNS。二次創作メインで活動する人には有難い「検索避け」にも対応済み。

2023/8/2に大型アップデートを実施してあらゆる所が大幅に強化されていますが、安定性にはやや不安がある感。新規ユーザーの大量流入がある度にサーバーがダウンしがちです。なお、サーバーが不安定な時は入場が有料会員優先になるため、無料会員のままで快適に使う事は難しいです。そこを容認出来て、かつ有料プラン(月額550円)に登録してメインで使うのであれば、移転先候補に入れていいと思います。

それ以外の欠点としては検索機能がFediverseよりも更に弱い点と、ROM専の人には敷居が高すぎる点。

Fediverse

MastodonやMisskey、Plelomaなどの「分散型SNS」と呼ばれるプログラムのことです(なおXはこれとは逆の「中央集権型SNS」というタイプになります)。「ActivityPub」というシステムを採用しており、このシステムを採用しているSNS同士であれば相互フォローが可能です。

海外だとこの他にもPleromaもよく使われているようですが、Pleromaに関してはMastodonの軽量版的存在であること以外は詳しくないので割愛。なお、明確な時期は未定ですがTumblrやThredsもActivityPubに対応するという声明を出していますね。受け入れる側のサーバー負荷がものすごいことになりそうですけど…

※MastodonとMisskeyについては後編で紹介します。

Bluesky Social(bsky.social)

twitterの元CEOジャック・ドーシーが開発、公開したSNS。クローズドベータ時代は招待コードを持っていないと登録できませんでしたが、現在は誰でも登録可能。なお当のジャック本人はBlueskyにはほとんどおらず、Nostrにいる事が多いです(NostrはIT技術者向けの雰囲気がより強いのでこちらも紹介は割愛)。

こちらは「AT Protocol」という、前述のActivityPubとは異なる分散型の仕組みを採用していますが、AT ProtocolとActivityPubには互換性がないため、MastodonやMisskeyなどのActivityPub系SNSのアカウントとはつながりを持つことは出来ません。連合機能も実装されましたが、現段階ではまだ事実上の中央集権型状態になっています。

BlueskyのUI

しかしUIは古き良き昔のtwitterといった感じで、使い勝手もほぼtwitterです。クローズドベータ時代にはハッシュタグは未実装だった(ジャックが「twitterにハッシュタグを実装したのは失敗だった」って言ってたらしいので)のですが、最近実装された模様。…Twitterみたいなトラブルが起きなきゃいいんですが…

クローズドベータだった頃はメインの移転先として使うのは賢明ではないとされてきましたが、オープンになり公式アカウントもぼちぼちできている(葬送のフリーレン公式アカが登録初日から機能を使いこなしてて草)点を考えると、移転先として検討してもいいのかな…とは思います。ただオープンになったことで超絶クソうざいスパムアカウントも増えたのがネックですけど。ゴミでしかないのでツイッタランドから出てくんな

なお、現段階では鍵アカ運用は出来ません。また自分がブロックしたアカウントのリストは公開され、ログイン中なら誰でも閲覧できる仕様になっている(※ログアウトしたユーザーから自分のアカウントを見えなくする設定は一応ある)ので、それらを容認できない人にはおすすめしません。

タイッツー

XのAPI制限騒動の時に突如として立ち上がった中央集権型タイプのSNS。

当初は文字投稿以外何も出来ず、プロフ画像を変えることも出来なかったため、当初は全員タイツアイコンで誰が誰だかわからんというカオス状態だったのですが、出来ることを徐々に増やしていった結果、今は7〜8年ほど前のtwitterに近いところまで出来るようになってます(ハッシュタグも対応)。またFediverse系のように、投稿時に公開範囲を選べるようになっており、センシティブ設定をした投稿はパブリックタイムラインには流れません。

なおタイッツー、ログインボーナスやガチャ機能があったり、リリース記念で無条件で認証バッジが無料でもらえたり、ログボで貰えるタイーツ石を使ってAI賢者に質問できるお悩み相談コーナーがあったりと、何故か呟く以外の要素がやたら充実していますw そういやタイーツコインて結局何に使うんだ…?

イラストや小説を創作しているユーザーがやや多い印象がありますが、最近では民間企業の公式アカウントも出来ていたりもします。また今のところサーバーも安定もしているので、移転先候補としておすすめできます。…ただ、あまりにもユーザーフレンドリー過ぎるので、中の人がぶっ倒れないかとても心配

後半へ続く!

記事がダダ長くなってしまいそうなので、Mastodon/Misskeyについてのお話は後編で…!

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