画材&文具の収納について考えてみる

最後に投稿した記事からちょっと間が空いてしまいました…。

ところで今更ながら刀剣乱舞(以下とうらぶ)に手を出してみたりしてました。とうらぶは去年Inktoberで何振りか描いた時にはやるかやるまいか迷っていたのですが、10周年で100振りプレゼントという公式の太っ腹すぎる大判振る舞いに見事に釣られました。100振り全員の顕現セリフ全部見るのに20分かかりましたw

初期刀はInktoberで描いた加州清光ではなく歌仙兼定を選び、初鍛刀は小夜左文字だったのですが、この2振りって一時期細川家で一緒にいた刀だったんですよね。これは沼確定かな…と思ってたら背後からずお(鯰尾藤四郎)とばみ(骨喰藤四郎)にぶっ刺され、短刀の大将組(※審神者を大将と呼ぶ粟田口の短刀たちのこと)に正面から柄まで通されました。どうやら粟田口沼に突っ込んでしまったようです。

花丸での悪戯っ子ずおと時に天然ボケを発動するばみが可愛すぎて、2人セットで連れ回していたら割と早い段階でレベルカンストになりました。…が、極はまだです(修行道具が足りない問題)。

閑話休題、今回はアナログ絵描き&文房具クラスタあるあるネタである「増えてしまった画材や文房具の収納をどうするか」というお話です。

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アナログ画材描き&文具クラスタあるある「アイテム増やしがち問題」

アナログ画材や文房具は、イベントや新商品が発売されたりすると、ついつい買ってしまってものを増やしてしまいがちです(自制したらええやんと言われればそれまでなのですが…)。

筆者の文具女子博popup2024での戦利品。買上点数は前回とほぼ同じ位だが、嵩張りがちなインクが増えた

私のように、アナログ画材も使うし文房具も買うというタイプの方は特に収納に頭を悩ませがちだと思います。

パラクマインクのボトルデザインはシンプルながらも小洒落てて良き

特にインク沼の方はかなり悩ましい問題なのではないかと思います。インクの劣化を避けるため、ほとんどの方が暗所で保管すると思われるのですが、頭数が増えると場所を取ってしまいがちです。所持数が少ない方ならまだ融通は効くとは思いますが…

アナログ画材使いの場合は更に「作業時の机周り環境をどうするか問題」もつきまとう

ちょうど新居に引っ越した頃くらいに、mixi2のアナログ画材沼コミュニティでこんなトピックが上がってまして。

そして、この少し前にも枯葉庭園さんがXで画材収納に関する投稿をしていらっしゃったのもお見かけして。この一連の投稿は後日記事にまとめておられましたので、ぜひこちらを。 ↓

アナログ画材で描く場合、どうしても机の上や机周りに画材や道具が散乱しがちです。90年代にコピックがプロアマ問わず爆発的に普及したのも、2000年代に入ってデジ絵が一気に主流になったのも、今iPad Proだけでイラストも漫画も描く商業作家がじわじわ増え始めているのも、いずれの理由も作業後の後片付けが楽だからです。特にデジタルだと、画材の後片付け自体がほぼ皆無です。強いて言うならタブレット(とノートPC)くらい。

私も新居に引っ越すにあたり、それまでよりも寝室兼作業部屋が少し狭くなることから、収納も含めて作業環境をどう構築するかで非常に悩んだので、最終的に収納含めてどうしたかをご紹介しようと思います。

「見せる収納」か、「見せない収納」か

画材収納のアイデアをグーグル先生で尋ねると、結構な割合で出てくるのが「見せる収納」です。

当初は私も見せる収納の路線で部屋のレイアウトを組んでいたのですが、実際に部屋を見てみると「これはあまり物を置けない…置いたら逆に狭く見えるやつや…」となり、見せる収納を諦めざるを得ませんでした。見せる収納にはとても憧れるんですが、それだとデスク買い替えないとちょっと厳しかったので…

また私は片付けが壊滅的に苦手な人なので、必要な時にすぐに取り出せて、終わったらすぐに片付けられて、かつ部屋を少しでも広く見せることを意識した収納を…と考えた結果、「見せない収納」で行くことにしました。

使わなくなった洋服タンスをテレビ台兼画材&文具収納用に転用

新居ではウォークインクローゼットがついていて、そこに後々キャスター式の本棚を収納することを考えていたため、今まで使っていた洋服タンスをそのまま入れることがとても難しくなりました。幸い、この洋服タンスは2分割して使えたので、タンスの上半分をテレビ台を兼ねた画材と文具の収納用として再利用することに。

小さい引き出しに文房具と水彩以外の画材やメディウムなどを収納。水彩パレットの色見本の下にあるお悩み解決ブックはahamoのキャンペーンで当たった本です(とりあえずでここにしまった)。ちなみに、この隣にもう一つ小さい引き出しがあるのですが、そちらにはコスメや工具を入れています。

2段目の大きい引き出しに透明水彩と水彩紙を収納。画面左側にちらっと見えているファミ通はとうらぶ10周年特集だった時のもの。実装直前だったので特集内の刀剣男士一覧に雲次は入っていません(とりあえずで以下略)

なお3段目はちょっと開け閉めがしづらいので今のところ何も入れてないです。

デスクも作業と掃除がしやすいように考えてみる

デスクは1枚しか置けないので、おのずとPC作業もアナログ作業も同じデスクで行うことになります。引っ越しのタイミングでMac用のディスプレイを4Kディスプレイに買い替えたのですが、前述の理由によりモニターアームを使って設置する必要があったため、VESA規格に対応したものを探して購入しました。

モニターアームを使って設置するとディスプレイ下がとてもスッキリします。なおスキャナはデスクの左側にシェルフを置いてスペースを確保していますが、普通にL字デスクに買い替えた方がいいのか…と思わなくもない。

アナログ作業時はディスプレイを上げ、その下にキーボードとマウスを移動すればスペースを広く取れます。掃除も楽ちんで、これだけでもQOLがかなり上がります。おすすめ。

透明水彩の収納

ここからは収納の話へ。まずは透明水彩から。

透明水彩は基本的にパレットに出して固めたものを使うので、実は透明水彩チューブの出番って1年を通してほとんどないんですよね。あるとすれば、分離色を使う場合か、パレットに出していた分がなくなった色を新たに追加補充する時か、年末にパレットを掃除して新しく作り直す時くらいじゃないかなと。

そのため、透明水彩に関しては、特に出しやすいようにはしてなかったりします。

バラで購入したものの場合

色別に分けてプラスチックケースに保管しています。ケースは100均で購入できるSIKIRIシリーズで、仕切りが10個あるタイプを使ってます。積み重ねて保管することも出来るのが意外と便利だったりします。

中を開けるとこんな感じ。アバウト過ぎる分け方な点には目を瞑って頂けるとw

SIKIRI 10は5mlチューブを入れるのにちょうどいいサイズで、頑張ればクサカベの10mlやマイメリの12ml、ミジェロの7ml・15mlもギリギリ入ります(ターナーの15mlは半分位減ったものでないと無理でした)。

SIKIRI 10には入らないターナーの15mlやメープルカラーは別のケースにまとめて保管してます。ちなみにこのケースはSIKIRIシリーズではないです…

箱買いしたものの場合

箱で購入したものやXの企画でメーカーさんから頂いたものに関しては、迷子になってしまわないように箱のまま保管しています。一番最初に購入したホルベインの18色セットと、その少し後に購入したW&Nのライトウェイト メタルボックスは割と早い段階でバラしてしまいましたが…(後者はハーフパンパレットに転用したかったので…)

リキテックスリキッドの収納

最近線画用にニュートラルグレー5を買い足しました

持ってる本数が少ないので、100均で買ったプラスチックケースに入れていますが、これ以上増えたら買い直しになってしまう…。増えてしまった時に買うケースはまだ考え中です。ちなみに7色しか無かった頃はダッペンディッシュもセットで入れていましたが、現在は後述のメディウム類収納エリアにいます。

ダッペンディッシュを使う理由についてはリキテックスリキッドを紹介した記事で書いてます。↓

透明水彩用メディウム・ホワイト・染料インクなどの収納

先に紹介したリキテックスリキッドもそうなのですが、主に寝かせたらヤバい奴は立てて引き出しに入れてあります。立ててあると、必要な時に引き出しからすぐに取り出せるので地味に便利。リキテックスリキッドで使うダッペンディッシュや、ガジェットの清掃に使う無水エタノールのボトルもここに入れてあります。よく使うオックスゴールとホルベインのスーパーオペークホワイトはすぐ出せるよう、なるべく手前に置くようにしています。また写真ではメディウムに隠れてしまって見えてませんが、四季織とパラクマインクもこの奥にいます。

ちなみにこの缶は3年前のバレンタイン時期に販売されていたとうらぶのチョコレートのもの。他にも福岡一文字(ホワイト)とかもあったみたいですが、購入した店では江(抹茶)しか置いてなかった… 。なお江の刀は篭手切くん以外まともに育成できてません(マジでごめん…)

マーカー類の収納

コピックの場合

コピックは引き出しには入らなかったので別個で保管しています。純正のケースを使うのが最適解だと思うのですが、私は無印良品のナイロンメイクボックス を使っています。

蓋を開けるとこんな感じ。写真を撮り忘れていますが、中に100均のアクリルボックスを仕切り代わりに入れ、そこへコピックを立てて入れています。

ぐちゃぐちゃになってるのでそのうち色相ごとに整理しないと…

コピックは現在約120色ほど所持していますが、私の場合はチャオの方が本数多いので、Mサイズでもなんとか収納できてます。スケッチの本数が多い場合は、Mよりも更に横に長いLサイズをおすすめします。

本来は横置きで保管するものを縦置きにしているので、使用時のインクボタ落ちを防ぐため、スーパーブラシの方を上にして保管しています。なんならボックスごと横置きにしちゃうのも手かも。

今はなきバリオスインクも一緒に入れてます。B24だけ減りまくった時期があったのでこの色だけ買った記憶がありますが、専用の補充用ブースターがもう手元にないので完全に詰んでます。 (´Д⊂ヽ

呉竹 リアルブラッシュの場合

リアルブラッシュは30本程度しかないので、こちらは100均のコスメポーチに入れて、引き出し内で横置き保管しています。…そういえばリアルブラッシュの記事を書かなきゃいけない事を思い出しました…

なおリアルブラッシュは光に激弱な色が多いので、暗所保管が基本になります。

筆記用具(ペン・鉛筆)・水彩用筆の収納

普段制作で使うものは最低限の数に絞る

一軍で使うものだけ机上のペン立てに入れています。上から(主に)下書き用、ペン入れ用、水彩筆、一番下にはブロックリーフ・ハサミ・カッター・消しゴムを…といったゾーニングにしてます。ペン立てはスリムタイプ(これも100均)。実は同じサイズを2個使いしていたのですが、能登半島地震後の片付けの際に1つ処分してしまいまして…。もう1つ増やすか、少し大きめのを買って入れ替えるかで迷ってます。

一軍以外は一旦ケースにしまう

使わないものは、ペンとシャーペンに関しては小さい引き出しの写真に写っていたリラックマのペンケースに、筆はその隣りにあった黒いポーチにそれぞれ保管しています。

シャーペン

実は製図用シャーペンを結構買い集めちゃう人でして、うっかり色ダブりを買ってしまった事もありますw お気に入りはステッドラーの925 65と、ロットリングのTikkyシリーズです。

Tikkyは初代の復刻デザインが昨年発売されたのですが、まだ買えずにいます…(そろそろポチるかーと思っていた矢先にホルベインの分離色が出た)そろそろ買いたい。

セット買いしたものはそのまま保管

透明水彩同様、箱付き・ケース付きで購入したものはそのまま箱やケースに入れて引き出しに収納しています。

ところで写真右のマービールペン、パッケージにウォータープルーフって書いてありますが、実は染料インクなので水に濡らすとにじみます。数日しっかり乾燥させれば、少なくともコピックやリアルブラッシュには多少適応できるとは思うのですが、透明水彩の線画には不向きなので注意。

おわりに: 収納の最適解は人それぞれ

これ言っちゃうと身も蓋もないのですが、画材や文房具の収納にドンピシャの正解ってないと思うのです。なぜなら、その人の作業環境に大きく左右されてしまうので。

私も一旦こういう形で収納方法を決めましたが、もっといい収納の方法があるんじゃないか…もっとお洒落かつ使いやすい収納の仕方があるんじゃないか…と、RoomClipとかで作業環境の写真を見ているとそう思います。他の方の作業環境って見るの楽しいんですが、見れば見るほど「うそ…自分の作業環境、殺風景過ぎ…」となります。笑

絵を描き続ける限り、使いやすい収納や快適な作業環境を追い求めて試行錯誤し続けると思います。多分。

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